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Pick Up Interview vol.3
SUBWAYS ギター futoshi



まずは最新アルバム『SUBWAYS Drop-3』について、どういうアルバムですか?


【futoshi】 もともとはSUBWAYSというバンドやサウンドをインディーズシーンにリリース、
つまりDropする
ために何から何まで自分たちの手によって作り上げて発表してきたのがこの『Dropシリーズ』です。 それが、足かけ4年で3作目になり、毎回目指すサウンドやクオリティはどんどん上がってきました。
普通、1枚目とかってバンドが立ち上がって、その勢いでイイ作品が出来るけどその後、
それを継続していくのって結構難しいことなんですよね。
ましてや前作を毎回上回っていくっていうのは、非常に難しい。
そんな中、この『Drop-3』は自信をもってお勧め出来る作品に仕上がってます。
それはまさにSUBWAYSというバンドがまだまだ成長し続けている証だと思います。



前2作と比較して、レコーディングのアプローチに変化はありましたか?
今回のアルバムのサウンド創りでの狙いなど、お聞かせください。


【futoshi】 オール生演奏で録った曲が多いってこと!
SUBWAYSの魅力のひとつはレアグルーヴだと思います。
『Drop-3『ではそれがバンドの空気感までも含めてきっちりと録音されているところが『Drop-1,2』との違いですかね。
特に”let me love you”は是非スピーカーの前に座って目を閉じて聴いてみて下さい。
そこには個性溢れるSUBWAYSのミュージシャン達がリスナーに向けて歌い、演奏している姿が見えてきますから。



ほぼ全曲で丸山純さんがコーラスアレンジで参加されてますよね。


【futoshi】 楽曲をアレンジする上で唯一苦手なのがコーラスアレンジです。
そこで今回お手伝い頂いたのが、日本が誇るソウルシンガー丸山純さん!
純さんは、SUBWAYS以外の音楽関係のお仕事で数々のベストテイクを頂いた大尊敬するシンガーです。
更にSUBWAYSのコーラス隊であるthe imitationsの生みの親でもあります。
『Drop-3』のほとんどの楽曲を純さんにコーラスアレンジしてもらいました。
純さんの参加でコーラスのクオリティが格段にアップしたのは言うまでもなく、
あげく調子にのって7曲目の”freedom”ではu-shiとツインボーカルというカタチで参加してもらっちゃいました。
もうホント阿佐ヶ谷に足を向けて寝れないですよ。


レコーディングのスタジオ、エンジニアなどは、ほぼ前作と同様ですよね?


【futoshi】 ミックスは今回もpeak a soul+の土井さんにお願いしました。
SUBWAYS以外でも僕の音楽の仕事の9割は土井さんとやっていて、もう8年くらいのお付き合いです。
いまやeye contact(アイコンタクト)ではなくear contact(イヤーコンタクト)?
僕の好みを完全に知り尽くしているのであまり細かな事を言わなくても意思疎通ができます。
きっとイイ音楽とかカッコイイ音に対する感性の物差しが似ている様な気がします。
SUBWAYSのCDには欠かせない重要人物です。
あと後半の2曲はmoon beamsの伊山くんにお願いしました。
彼とも結構長い付き合いで、才能あるサウンドクリエーターです。
特にサンプリングもの
に関してはセンスあるミックスに仕上げてくれるので信頼してます。
ちなみにmoon beamsのボーカル中丸智恵ちゃんにもコーラスで参加してもらってます。
彼女は僕の中ではアリシア・キーズと並ぶくらい好きなボーカリストです。
マスタリングは、これまた『Drop-1』から変わらずCDdesignの山形さんにお願いしました。
特に今回は過剰にcompで音圧や音量を稼ぐことはせずに、生の良さを活かすようにスッキリと
音と音の隙間が見えてくるようなマスタリングをして頂きました。



"prologue"、"interlude"がアルバムの中で効果的に使われてるように感じました。
どのような狙いのサウンドだったのですか?


【futoshi】 こういった曲というか仕掛けって個人的にすごく好きで、且つCDという作品における演出や メッセージ表現としても非常に効果的な手法だと思ってます。
”prologue”で言えば、静かなピアノのサウンドに無邪気にはしゃぐ子供達の笑い声、
その上で
u-shiが”let me love you”の歌詞の一部を語りかけるようにささやく・・・
そして音がカットアウトすると共に”let me love you”のイントロが始まる。
こうすることでリスナーは”let me love you”という曲に感情移入しやすくなり、
またイントロ頭からその曲の世界観に入ってもらえます。
”interlude”は丁度このCDの分岐点となるところに配置してます。前半のレアなサウンドから
後半のサンプリング系のサウンドへ変わるきっかけとして機能させています。



SUBWAYSのギタリストという立場から、バントとの関わりについてはどう考えていますか?


【futoshi】 僕のギターは完全無欠のリズム楽器です!
SUBWAYSのくりだすむちゃくちゃ気持ちイイGrooveは、ウチの最強のグルーヴマスターDrのnameちゃんを 中心にbassのkei.sと僕とで構築しています。
その上で唯一無二の奇才キーボードのAOがサウンドを作り、天才的なメロディーセンス
を持つsaxのchiharacciのスパイスが加わり、そーして作られたサウンドのど真ん中で
我らがスーパースターvoのu-shiが魂のウタヲウタウ(笑)!って感じです。
SUBWAYSはほんとに個性溢れすぎ(笑)のミュージシャンの集まりですが、
それらの個性と才能が奇跡的にうまくはまった貴重なバンドです(笑)
それぞれの役割というかフィールドというか、を感覚的に分かって演奏しているところがあります・・・そのへんはコトバではなく音でコミュニケーションをとっているのでうまく表現出来ませんが・・・



ファンの皆さんにメッセージをお願いします。


【futoshi】 今の日本の音楽シーンはイマイチぱっとしませんよね。
どこを切っても金太郎飴のように同じよう な音ばっかりだし、かと思えば下手なアコギを
かき鳴らしながら、なんか安っぽいメッセージを恥ずかしげもなく叫んでいたり・・・
もっとイイリズムとイイ歌で、レアに音楽を感じてもらいたいと思います。
素晴らしいアーティストは実は大勢存在します。その人達がもっといい環境で音楽が出来て
リスナーとイイ関係を保てればステキだと思います。
そんな日本の音楽シーンに一石を投じる!Dropじる!
『SUBWAYS Drop-3』是非聴いて下さい。



次回はSUBWAYSサウンドに個性溢れる味をつけるキーボードのAOさんに、
アレンジにおけるアプローチなどのお話をお聞きする予定です。

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